家づくりの前に考えるべきこと
2023/12/15
前回、ご主人の手取りの30%以内の
返済額で家づくりをするとしたら、
土地や家の予算を削る工夫をするか、
あるいは可能なら土地を買わないという選択をした方がいい、
というお話をしたのですが、
では、そうしつつ長期積立投資をした人とそうしなかった人では、
どれくらい違いが出そうなのかをお伝えしていきたいと思います。
そうしなかった人とは、
限度額いっぱいまでお金を借りて家づくりをしつつ、
貯蓄を銀行や保険だけで行った人です。
おはようございます。
黒石建設のOです。
では、この違いを分かりやすく説明するために、
モデルとなる家族をそれぞれ30歳の共働き夫婦として
前者は、
・毎月の返済を9万円(借入3200万)
・夫婦共に3万円ずつ「つみたてNISA 」に積み立てると仮定。
後者は、
・毎月の返済を11万円(借入4000万)
・子供1人あたり1万円ずつ20年間「学資保険」で積み立てる
・夫婦共に毎月1万円ずつ貯金していくと仮定し、
20年後どうなっているのかを比較してみますね。
使えるお金の原資は同じ150,000円なので
これがどれくらいの差になるのかに着目してください。
✔︎前者の未来
絶対にそうなるとは言えませんが、
仮に、つみたてNISAで積み立てたお金が
毎年平均で3.6%ずつ増えていくとしたら、
20年後には積み立てたお金が2倍になります。
つまり3万円×12ヶ月×20年=720万円の積み立て資金が、
それぞれ1440万円ずつ(合計2880万円)になるということですね。
となると、仮に子供たちが2人いて
2人共が大学に進んだとしても、
ローンや奨学金に頼ることなく通わせてあげられるでしょう。
✔︎後者の未来
一方で、後者の場合、
2人の子供たちがいずれも大学に進学するとなると
アパート代や家賃、生活費はもちろんのこと、
学費でさえも十分に賄いきれません。
大学に通うとなると、
家賃や生活費まで合わせると1人あたり1000万円ぐらい必要なので、
2人で2000万円ほどかかるのに対し、
銀行預金と学資保険はほとんどお金が増えないことから
これらによって準備出来る資金は1000万円にも満たないからです。
結果、コツコツと貯めてきた貯金を吐き出しつつ、
収入の多くを追い足ししないといけないというわけですね。
おそらく、それまでには家のメンテもしないといけないでしょうし、
家電の買い替えによる出費もバカにならないため、
正味の話、思った以上に貯金も出来てないでしょうしね。
✔︎そんなこんなで結論
あくまでこれは一つの例であり、
ここまで差がつくかどうかは分かりませんが、
お金の使い方一つで迎える未来が
大きく違ってくるかもしれないということは、
なんとなくご理解いただけたのではないでしょうか。
また、これに加えて住宅ローンや電気料金についても
勉強不足なまま家づくりを行ってしまうと、
さらなる差を生み出すことになります。
なので、ただ早く家が欲しいあまり
知識が不十分なまま家づくりをすることだけは
絶対にやめてもらえたらと思います。
建てた後も安心して暮らしていけるような
家づくりの計画を立てること、
そしてそのためには、それ相応の知識をつけることが
なにより大事だという話でした。
それでは、、、
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