変動・固定の向き不向き
2023/08/18
変動金利と固定金利ではどっちが得なのか
というご質問を受けることがあるのですが、
正直な話、その結果は終わってみるまで分かりません。
しかし、住宅ローンを選ぶにあたり
自分にとっての向き不向きは知っておいた方がいいと思うので、
今回はそれに関して個人的な見解を述べていきたいと思います。
おはようございます。
黒石建設のOです。
では、まずは変動金利を選んでもいい方から
お伝えしていきたいと思います。
ちなみに「でもいい方」という言い方で
分かった方もいらっしゃるかもしれませんが、
僕自身は基本的に固定金利を選んだほうがいいと思っています。
理由は、説明の途中にお話ししたいと思うので、
そのまま読み進めてください。
✔︎土地があり、かつ自己資金が多い方
ズバリ僕自身が変動金利を選んでもいいと思っている方は、
これに該当する方のみです。
つまり、実家に土地があるか、
あるいは土地を親が買ってくれるため、
自らのお金で土地を買う必要がない人であり、
かつ、たくさん貯金があり親からも援助がもらえる方です。
理由は簡単で、
借入が少なくなれば返済期間を短くすることが出来、
後々金利が上がったとしても
返済負担が急激に上がらないからです。
具体的にはこんな感じです。
土地代0円、建築代2500万円、
外構工事費100万円、諸経費200万円、合計2800万円、
貯金500万円、親からの援助500万円、借入1800万円、
という感じですね。
この場合、返済を20年で設定しても
月々の返済は79,609円となるため、
今の家賃と同水準ぐらいという方も多いのではないでしょうか?
(10年固定の0.6%として試算)
また、10年固定の住宅ローンは
10年後確実に金利が上がるのですが、
仮にそうなったとしても返済負担はさして上がりません。
10年後には元本が半分ぐらいまで減っているからです。
そんなわけで、土地がありかつ自己資金が多い方は
変動金利を選んでもいいと思っている次第であります。
✔︎返済期間は短い方がいいのか?
とはいえ、僕自身はこのような方でも
20年返済ではなく35年返済にすることを推奨しています。
理由は、35年返済にすると返済金額が47,525円となり、
浮いた32,084円を貯金や積立投資に回すことが出来るからです。
また、住宅ローンには団体信用生命保険という
掛け捨ての定期保険がかかっているため、
わざわざ早く返済してその保証を外すこともないというのも
返済を短くする必要がないと思っている理由です。
おそらく私たちは70歳や75歳まで働くのが普通になるでしょうしね。
さらに、家を建てると
住宅ローン控除によって払った所得税や住民税を
国から当初の13年間返してもらえる制度があるのですが、
借入残額が多いほどより多くのお金を返してもらえるので、
この観点からも返済を短くする必要はないとも言えます。
以上のような理由から、
僕自身は返済期間も短くする必要はないと思っているのですが、
投資に抵抗があるとか、ローンがある状態が嫌だ
という方もあると思うので、
あくまで自由に選んでいただけたらと思います。
✔︎土地を買い、自己資金が少ない方
では、続いて固定金利を選んだ方がいい方ですが、
こちらに関しては先程の真逆の方です。
つまり、土地も自分で買わないといけない、
かつ、親からの援助もなく(少なく)、
貯金もない(少ない)という方ですね。
この場合、どうしても借入金額が大きくなってしまいますからね。
少なくても3000万円、多いと4000万円オーバー
という方も決して少なくないのではないでしょうか。
ゆえ、固定一択の方には借入金額が少しでも減るように
家づくりをしていただきたいと考えています。
3500万円を1.2%の金利で借りた場合、
102,096円も毎月返済しなければいけないし、
4000万円ともなると116,681円も
毎月返済しなければいけませんからね。
ゆえ、後者の方には家づくりの予算を
少しでも抑える努力をすることを推奨しているのですが、
その具体的なやり方については
次回の太陽光発電の話の後に
数回にわたってしていきたいと思っているので、
ぜひ次回以降もご覧いただければと思います。
それでは、、、
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